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コラージュの表現 過去と現在

ずっとかなり前、キャンバスに描いていた頃の懐かしい写真がでてきた。サイズは30号〜100号。油絵、アクリル、混合もある。あるとき、屋根裏部屋で製作すると居心地がいいことがわかった。階段とエアコンをつけて簡単なアトリエが完成。締切が近くなると夜中に制作することもあった。誰にも邪魔されない自分だけの居場所だったけど、熱中しすぎて食事することを忘れることもあった。今はさすがにできない。

この作品のタイトルは思い出せないけど、美しい地球がガラスのように一瞬のうちに壊れていく様子を表現した記憶がある。この頃は自然や人間の美しさ儚さ、人を操る悪の裏側をどうすれば伝わるか悩んだ時期だった。振り返ってみると、当時はかなり大胆な絵を描いていた。評価されるよりキャンバスに自分を表現できることが楽しくて充実感があった。

この作品は金網を押し付けて跡を残した。異質な素材を一部取り入れると意外性が生まれた。キャンバスは再利用することがほとんど。節約できるし思いがけないものが生まれるので楽しかった。時間がない時はドライヤーで乾かしたり、厚みが増せばヤスリやサンダーで削ったり大工さんみたいなことをしていた。こんなことを繰り返していたのでキャンバスは張りはなくなるけど愛着はでてくる。

画材は誰も見向きもしない不要なものが多かった。山で拾った面白い形の枯れ木、アクリルスプレー、ビニール袋をくしゃくしゃにしたものをよく使っていた。とにかくあれこれ色々試すことが好きだった。家族はガラクタを集めて何が面白いのか不思議だったようだけど、ありがたいことに何を集めても、どんな絵を描いてもダメ出しされたことがない。もしかしたらそのおかげで今も続けられているのかもしれない。

この作品はコンペ(講談社フェーマススクールズ)で入選した作品。タイトルは忘れたけど、これも古いキャンバスを使った。前の痕跡を利用して意外性のあるものをつくりたいとおもった記憶がある。成功したか分からないけど面白い背景になった。

イラストや絵本は、ケント紙や画用紙なのでコラージュが思うようにできない時期が長くあった。その後しばらくして切り貼り絵にたどり着きコラージュする楽しみを再発見した。