ポポは　ジージと　いもうとのミドリちゃんと　森でくらしていました。

きょうは　ポポのたんじょうびです。

でも、ジージは　あたまを　木にぶつけて　空が　とべなくなりました。

「ポポ、たんじょうび　おめでとう。いわってあげることが　できなくて　すまない」　

なかまの　てんこさんは　ポポと　いもうとのミドリちゃんを　いえにまねきました。

そして、　あるものを　プレゼントしました。

「ポポ　たんじょうび　おめでとう！　この花は　はなこちゃんていうの。

ねがいを　ひとつだけ　かなえてくれるのよ。だから、よーく　考えてね」

 そして、ねがいが　かなう　おまじないを　ポポにおしえました。

そのようすを　よくばりの　ハエたろうが　こっそり　見ていました。

「なにを　おねがいしようかなー」

ポポは　いっしょうけんめい　考えました。

ハエたろうは、てんこさんがいっていた　　おまじないを　いいました。

でも、なにも　かわりません。

  「はなこちゃん、どうして　ぼくは　かっこよく　ならないの？」

そのようすを　見ていたのは、くもすけと、ミドリちゃん。

くもすけは　ハエたろうを　おっぱらうと、はなこちゃんを　おどしました。

 「おい！ おれさまの　ねがいを　かなえろ」

そのとき、ミドリちゃんが　くもすけの　足を　かみつきました。

そして、　木からとびおりて　にげました。

「みんなが　広場で　わたしを　さがしてる。　いそがなくっちゃ！」

みんなは　いそいで　手を　つなぎました。

ポポは　おまじないと　ねがいごとを　いうと、　でんぐりがえりました。

すると、ジージは　すっかり　若くなりました。